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2 『5つの感覚を束ねるもの』



新・「Aタイプの歴史」 2約 50〜45年前
5つの感覚を
 束ねるもの



さて、A1〜A5 は それぞれ、
生物の「五感」の研究 のことだそうですが…

それを組み合わせたとして、
本当に「人」が生まれるものでしょうか?

(↑ SF設定としての矛盾の話をしているわけではありません)



我々が「五感」と呼んでいるものは、
(視覚・嗅覚・聴覚・味覚・触覚)

実際は、それらが独立して
存在しているわけではなく、

該当する神経から集められた情報を、
脳 が処理してはじめて、
「感覚」として認識される
のです。



つまり、
A1〜A5 だけでは 不十分 。


それらを統合する存在 …

『脳』に該当する部分 が、
生物(あるいはロボット)には、
どうしても必要になってくるのです。



ここで、本作をキッチリと
読んでいる方であれば、
「脳」という単語を見て、
ピンと来られたのではないでしょうか?


そうです。

『水神さま』(人型キノコ)です。






『(地面の)記憶』にかかわる、
「脳」的な能力
を持った、
この特異な生き物こそが、


5つの独立した感覚(A1〜A5)を
統合して「人」たらしめる、


『脳』そのものとなれる生物
だったのです。




水神さまが、
「脳波」のようなものも持っていた
のも道理です。


この生物の機能自体が、
「脳」なのですから…







「人間の実体験から 自律性などのデータを採取して、
ロボットに移植する」
といった方法を模索しつつも
八方ふさがりになっていたロボット開発でしたが…


「記憶」を つかさどることができる植物(?)
の 完成(発見?)によって、

『ロボットどころか、
生物としての「人」を作り上げる』

という、飛躍的な前進の道が、
切り拓かれることになったわけです。





なお、以後 この考察内では、
分かりやすくするために、

このキノコを 水神さま や 人型キノコ ではなく、
『 記憶キノコ 』と呼称しようと思います。


ちなみに、
このキノコが 人型 になるのは、
「それが本来の形」というわけではなく、

地面の記憶を形状化した結果、
たまたま 人型 や 外灯 や 建物状 に
なっているだけのこと
です。


だから きっと、
あの「ビルのような直方体」にもあるのです。

『 脳波 』が…






ちなみに、このキノコの
出生 についてですが…


先ほど、
『完成(発見?)』と書いた通り、

「自然発生したもの」なのか、
「人類が開発したもの」なのか、

ついに自分は
結論が出せませんでした。




ということで、以下で、
それぞれの説の根拠となりそうな情報 を
列挙してみようと思います。

皆さんが考察をされるときの、
参考にしていただければ、うれしいです (^^



■【記憶キノコは、自然物である】

★記憶キノコの生物的特徴は、
 植物のそれに非常に近い
ようだ。

 人間が作ったものではなく、温暖化によって生じた
 植物系の 新種・変種 だからではないだろうか?



★アヤセの話では、
 「あそこ(ビルキノコのある山頂)へ向かう道はなく、
 過去にも何かが建てられた記録はない」
とのこと…

 キノコが自然に繁茂した証拠 と考えられる。



★記憶キノコが「夕方のきれいな公園」のそばの山 に、
 大量に存在しているのは なぜか?

 「人」の開発後に、不要になって(?)
 あの近辺に まとめて廃棄されたのかもしれないが、
 「なぜ わざわざ、あの場所を選んだ」のか、
 その理由が分からない。


 あの山に 廃棄 したのではなく、
 元々 あの山が、キノコたちの生息地だった と
 考える方が、自然な気がする。



★アヤセが、「なぜキノコは、人間の生活の思い出だけを
 特別あつかいしているのか?」
と 疑問を抱いているが、
 これは 結果論 にすぎないと思う。

 キノコは別に、「人間の思い出(記憶)だけを
 特別あつかい」しているわけではなく、
 そもそも、そうした高度な記憶能力を持つ生物が、
 地球上には人間しかいないだけの話
では?





■【記憶キノコは、人工物である】

★記憶キノコの生態は植物に近いが、
 必ずしも自然物とはかぎらない。

 「パワーヒマワリ」の 例に見られるように、
 既存のものに人類が手を加えた植物である
 可能性も、捨てきれない。




★記憶キノコが、「夕方のきれいな公園」のそばの山に、
 大量に存在しているのは なぜか?

 「あの山近辺が、キノコたちの故郷」と言うのであれば、
 『なぜ あの山近辺が、キノコの故郷となりえたのか?』
 『なぜ あそこだけ、大量に繁茂するのか』
 についての説明が、同時に必要だと思う。


 漫画内の描写を見るかぎりでも、あの山には、
 特別なんらかの「地形的・気象的な特性」が
 あるようには見られない。

 逆に、人間によって開発され、役目を終えたのちに、
 あそこに一括廃棄(?)された… と考えれば、
 1ヶ所に集中して存在している説明もつく。




★アヤセが疑問を抱いている通り、
 「人間の生活の思い出だけを 特別あつかい」
 しているキノコの生態は不自然。


 これは結局、キノコが人工物(人間の思い出 専用)
 である、証拠
では?





■【それ以外の情報】

★アヤセの話では、夕方のきれいな公園 の下の盆地には、
 「わりと大きな川」が流れているそうです。

 記憶キノコの胞子(?)が、その川に乗って海に辿りつき、
 そこからじょじょに 水辺を中心に 生息範囲を広げている

 のが、約45年後の 漫画内の時代 なのではないでしょうか?



★道志みち や、夕方のきれいな公園近辺の大通りに、
 集中して外灯植物が生えているのは、
 これらの道を通って 記憶キノコの運搬がされた
 からではないでしょうか?

 運搬の道中で、道に落ちていった胞子(?)から、
 新たな記憶キノコが生えて、道ばたの外灯植物になった…

 と考えれば、ツジツマが合うように思えます。

 ただし、その運搬の「方向」…

 つまり、『山 → 人を作る研究施設』か、
 『人を作る研究施設 → 山』かは、
 この情報だけでは 残念ながら確定できませんが。


 加えて アヤセ は、あの公園のある場所のことを
 「富士山近くの あの道(道志みち)とは違って」と、
 両者が場所的に大きく異なっている様な言い方も
 していますから、

 必ずしも「公園 〜 道志みち 〜 研究施設」
 という流れではないかもしれません。




★地元のおばあさんの話では、ビルキノコの山ある場所は、
 かつては町であり、「駅」もあったそうです。

 ふと、「どうして 鉄道(貨物車両)で
 運ばなかったのだろう?」
と、疑問が湧きました。

 あるいは、ここのキノコは鉄道で運んだのかな?

 その場合、この公園のキノコと 道志みちの外灯植物は、
 系統が異なるもの … と考えられそうです。







さて、こうして いよいよ、

記憶キノコによって五感をたばねられた、
『 生物としての 「人」』
が 誕生することになります。



その生物とは、はたして…?

て、もう皆さんには お分かり ですよね(笑)


↓

新・「アルファタイプ(Aタイプ)の歴史」3
『最初で最後の「生物の人」、A6』




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