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廃線そば


廃線そば ヨコハマ買い出し紀行 ■ 廃線そば
神奈川県 横須賀市 野火
最寄 京急バス『大作』
撮影 2007年 05月09日
最終更新日 2025年 09月18日



第7話で、初めて
初瀬野邸 を訪れた ココネ ですが…

この時 使われたルートは、
付近を描写するシーンが3点 あり、
ココネの通った道筋
推理する楽しみを刺激してくれます。



【シーン1】
廃線そば ヨコハマ買い出し紀行

丘のような場所 の そばを
歩いていく ココネ。

手前には すでに廃線になったらしい
草に埋もれつつある 線路 が 見えています。




【シーン2】
海辺を歩くココネ ヨコハマ買い出し紀行

左側に海が広がる道路を
歩いていく ココネ。




【シーン3】
線路の上を歩くココネ ヨコハマ買い出し紀行

かつては高架であったと思しき 線路 の上を
橋のように渡っていくココネ。




それでは 以下で、
1つ1つのシーンについて
「それぞれ大体 どこなのか?」
を 考えてみましょう(^^





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まず【シーン2】は、
野比海岸三浦海岸 の あたり
と考えて 間違いないでしょう。


カフェアルファ を 目指した時に、
「広がる海を左に見て歩ける場所」
あそこしかありません。


ムサシノ運送の おじさんが、
『第三京浜』から『横浜横須賀道路』に入り、
終点「佐原」まで 送ってくれたと考えても、
間違いないと思います。

(2025年現在は『横浜横須賀道路』
「馬堀海岸」まで延びていますが、
連載当時は「佐原」が終点でした)



海辺を歩くココネ ヨコハマ買い出し紀行





次に【シーン3】を見ると、

元は 高架だった線路 で、
所々に下をくぐれる場所がある

(それで ココネの足元は、線路が むき出しに見えている)
らしいことが分かります。



先ほど 野比 近辺にの浜辺を
歩いていたことを考慮すると、
この線路は 現在の
『京急』(京浜急行)であり、

(JRは『久里浜』が終点 で、ここまで延びていません)


場所は、
『京急長沢』『津久井浜』『三浦海岸』の
3駅のあたりの線路の いずれか

考えられます。

(線路が 高架 になっていて、
夕凪時代の海面上昇で付近が水没する
考えられるのは、この範囲だけだからです)



線路の上を歩くココネ ヨコハマ買い出し紀行





さて、問題は【シーン1】です。


手前に 線路(廃線)が 描かれ、
その奥 30〜40メートルほどにある 道路
歩いていくココネ…

その背景には、
高さ7〜8メートルの 丘
見えています。



佐原 付近から 黒崎・三戸 のあたりまでで
こうした地形を持つ場所は、

調べたかぎり、
『京急久里浜駅 〜 YRP野比駅』の そばを通る
国道134号線
だけのようです。

(地形的には『京急「北久里浜」駅付近の、
JRと国道134号線
』も 近いのですが、
あそこは道路と線路の間に 大きな川があるのです。)
 



ああ、じゃあ もう確定だな〜
と 喜び勇んでみたものの…

現地の地図を見れば見るほど、
線路と道路の距離が 合わない のです。


両者が近すぎたり…
逆に、両者が ほどよく離れたと思ったら、
線路がトンネルに入ったり、
付近に丘が無かったり
して、

どうしても「ピン」と来ない…


廃線そば ヨコハマ買い出し紀行




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そんなふうに
半年ほど悶々とした結果、

「とにかく一度、現地に行ってみて、
現物を見てから考える」
ことにしました。


こんなに後回しになったのは、
地図を見るかぎり 付近に 良い風景
無さそうなのが予想される上に、

京急久里浜 〜 YRP野比間が
3.5 キロもあった(当然 徒歩)
からです。



で、当日。

途中 たまたま見つけた
『くりはま 花の国』にも寄って、
件の道路を歩いてみたのですが…

悲しいほど 予想通り の 光景で、
ガックリでした。


山あいの町という事もあり、
風景も遮蔽されて息苦しい。

とても 海岸のそばの町とは思えません。

肝心の線路も、
久里浜 に 近いところでは
予想以上にアップダウンが激しく、
道路と平行になってくれません。







それでも、
そこそこ 雰囲気の近い風景
見つけることができました。


廃線そば ヨコハマ買い出し紀行


線路と道路が近すぎるのが難ですが、
両者が平行で、
背後に丘も背負っています。




撮影場所は『野比 1-39』あたりで、
京急『YRP野比』から、
国道134号線を 800メートルほど
久里浜方面に歩いた場所にある
小さな 踏切
です。


これより 野比側に行ってしまうと、
やがて線路は 高架になり、
丘も無くなってしまうので、

考えられる 最もベストな
撮影ポイントではないでしょうか?

(下2枚の写真は、踏切からの左右の眺めになります)


廃線そば ヨコハマ買い出し紀行   廃線そば ヨコハマ買い出し紀行




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ちなみに この付近の道路は、
『尻こすり坂 通り』という
冗談のような名称を与えられています。

尻こすり坂 通り



「その坂が ものすごく急だったので、
旅人は スッテンコロリン。

すべり台のように麓まで
すべり落ちてしまいました。


それ以来 この坂は、
『尻こすり坂』
呼ばれるようになりましたとさ。

めでたしめでたし。」



…みたいな、
全然 めでたくない昔話
想像させますが、

実際の坂は 実に ゆるやか で、
なぜ こんな危険な名前が
付けられたのか、分かりません。


昔は もっと急だったのだが、
使いやすい道にするために
丘を切り拓いた
のでは…?

と 想像しています。






あと、2025年9月
このページを書き直すために、

実に 18年半ぶり
現地を Googleストリートビューで
見てみたのですが…

ショックで声を失いました。



これが 18年半前の
「踏切」の姿
なのですが、

廃線そば ヨコハマ買い出し紀行


それが 今では、
これ この通り…

廃線そば ヨコハマ買い出し紀行



丘の木々が完全に消滅し、
斜面が崖崩れ防止と思われるコンクリで
覆いつくされています。


見えているマンションは
『ライブタウン 湘南野比』
もののようです。



「あれから新興住宅地として
再開発されたのか ??」

と 思ったのですが、

ネットの中古マンション販売サイトで
この付近のマンションを調べてみたところ、
どうも 建てられたのは 1992年頃…


僕が 2007年に撮影に行った時点では
木々に隠れて 見えなかっただけ で、
あの頃から すでに存在していた住宅地
だったようです。



とはいえ、ここまでバッサリ
木々が無くなる
とは…

安全のため なのでしょうが、
ちょっと驚きました。





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最後に、2025年9月
このページを書き直した際に、

あらためて近隣を
Googleストリートビューで
歩き回ってみた
ところ…


こんな風景
見つける事ができました。


廃線そば ヨコハマ買い出し紀行   廃線そば ヨコハマ買い出し紀行



「野比 1-43」にある 駐車場 からの
見え方なのですが、

左が そのままの風景で、
右が漫画内のように線路付近に寄ってみた
(ズームした)風景になります。

(撮影されたのが 2017年だそうで、
そのため まだ 斜面の木々が残っています)




我田引水ですが(笑)、
漫画内の位置関係に
なかなか よく似ている
と思うのです。


廃線そば ヨコハマ買い出し紀行



この駐車場は、
僕が 18年前に見つけた「踏切」から、
西へ ほんの 20メートルほど行った所
で、

やはり この辺りの風景は
漫画内の それと かなり合致している

再認識した思いです(^^





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