Index → 現地 →
ナガイ島の給水塔 |
■ ナガイ島の 給水塔 | |
神奈川県 横須賀市 長井 | |
最寄 京急バス『ソレイユの丘』 | |
執筆 2024年 12月14日 |
Tweet |
第1話の 「カフェアルファ周辺の 見開きページ」 の中に すでに登場し、 カメラを入手したアルファさんが 撮影ツーリング に 出かけたときの背景や、 拳銃を撃ちに行った場所 の 背後に描かれていた、 特徴的な建造物… それが『ナガイ島の 給水塔』です。 この給水塔は、比較的 早い時期から 「モデルとなった給水塔」が判明 しており、 現地考察系 の ヨコハマファンの間では 大変に有名な場所 です。 そのため、 連載中に活動されていたファンサイトでは、 大抵 そのサイトの管理者による 給水塔の写真 が 載っていたものでした(^^ |
では なぜ、 現地考察系ファンの1人である 僕のサイト に その写真が存在しない のか…? その理由は簡単で、 僕が「実は ヨコハマ買い出し紀行の舞台は、 僕の愛する 三浦半島 である」という事実を知って、 現地考察の魅力 に 目覚めはじめた 2004年には、 この給水塔は すでに 別の建物に造り変えられて しまっていた からです(泣) |
この給水塔のある場所は、 現在は レジャー施設『ソレイユの丘』 がある高台の中ほど… 『航空自衛隊 武山分屯基地』から見て 南に位置しています。 この一帯は もともと 第二次世界大戦中は 『横須賀長井飛行場』(横須賀 第2飛行場) であったものが、 戦後、アメリカ軍によって 『長井ハウス』と呼ばれる米軍住宅地となり、 返還後は『航空自衛隊レーダー基地』 (航空自衛隊 武山分屯基地)となった… というのが この土地の歴史らしいです。 (ネットで 短時間で かき集めた情報のため、 間違いがあるかもしれません) 給水塔は 20世紀終盤 に 改装 されたため、 (給水塔を包むように、サイロのような外観の カバーで覆ったそうです) 21世紀に入ってから 三浦半島 愛 に 目覚めた僕にとっては、 おそらく今後 一生、 実物に お目にかかることができない 「失われたヨコハマ名所の1つ」 なのです… |
ところで、古くからの ヨコハマ現地考察系ファンの中には、 「どうして 従来の『長井給水塔』ではなく 『ナガイ島の給水塔』なんて名称にしたの?」 と 首を傾げる方もいらっしゃるかと思います。 僕も当初は、 昔 ファンの間で そう呼ばれていたように、 「長井給水塔」に しようかと思ったのですが… 「ポストカード・ブック」に 描かれている ヨコハマ地図 によると、 夕凪時代の「長井」は、 海面上昇によって島化して 「Nagai.I」(ナガイ島)になるため、 (半島とは 橋で行き来する) すでに失われたヨコハマ名所 という事もあり、 「今でもあるような名称」よりも 「夕凪時代っぽい 呼び名」にしたほうが ロマンがあって面白いかな? と 考え、 このような名称にしてみた次第です。 現在であれば、 西の岬(黒崎)からでも 和田海水浴場 を 経由するなどすれば 結構 短時間で着ける 「長井あたりの丘」ですが、 海面上昇が進んだ 夕凪時代には、 東の 三浦海岸 のほうにグルリと迂回し、 大きく反時計回りをしなければ 辿り着けない場所 となります。 行き来には バイクが必須ですね。 アルファさんが わざわざ ここに 拳銃を撃ちに行っているのも、 「不便で あまり人間の行かなさそうな場所」 (拳銃をブッ放しても 迷惑のかからない場所) というのがポイントなのかもしれません。 |
ちなみに この給水塔、 作者である 芦奈野ひとし先生 にとっても お気に入りの場所 のようで、 次作『カブのイサキ』においても 第15話『給水塔山』で 間近から描かれています。 |
[ 戻る ] | Tweet |
---|