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『大楠山』(登山ルート編)


■ 大楠山
(登山ルート編)
神奈川県 横須賀市
最寄 京急バス『大楠芦名口』
『大楠登山口』『前田橋』
撮影 2006 / 10/10



アルファさん自身が訪れたわけではないですが、
風景として作中に何度となく登場する
三浦半島の最高峰『大楠山』


といっても、
標高は たったの 241メートル

三浦半島自体が小さいので、
そこに鎮座する山も
必然 ミニサイズなのでしょう。



横須賀市の中央 やや西、
三浦半島の ほぼ中央に位置し、

空気の透明度に恵まれれば
三浦半島の、そしてヨコハマ名所
ほとんどを見渡すことが可能です。

(ヨコハマ名所の大半の背景に 大楠山が描かれているということは、
大楠山からも それらの場所が見える、という事ですね)




三浦半島を愛する人々のために
意図的に造られたのでは?

というムチャ(笑)な疑念が湧くほどに
見事な位置取りは、

それぞれの名所の位置関係を理解するのに
最適な ビューポイント です。



今回は、その大楠山の山頂に至るための
『3つのルート』

『大楠芦名口』ルート
『阿部倉』ルート
『前田橋』ルート


について、ご紹介しようと思います。





■『大楠芦名口』ルート


おそらく最もメジャーなのが、
この「大楠芦名口 ルート」です。



まずは、最寄りの
京急バス停『大楠芦名口』
を目指します。

確実なのは
京急『新逗子』 からのアクセスで、
「逗6」系統に乗車します。

「葉山 止まり」でなければ、どれでもOK。
1時間に5本程度のハイペースで出ています。


京急の『横須賀中央』駅 や『三崎口』駅 などからも
バスで行けなくもないのですが、
本数が極端に少なかったり、
途中での乗り換えが必要なケースがほとんど
で、
京急バスに乗りなれている方でないと
お勧めできません。



さて バスから降りた後ですが、

バス停すぐそばに
「京急ストア」芦名店 があるので、
山頂で ゆっくり飲食するために、
ここで準備を整えましょう。


(一応 山頂にも小さなお店がありますが、
品ぞろえという点では微妙です)



また、ストア裏には トイレ もあるので、
利用させていただきましょう。

(これも一応、登山道の途中1ヶ所と、
山頂付近にも いくつかトイレはありますが)






準備が整ったら、
登山コースに進みましょう。

バス停から、北東へ200メートルほど歩くと、
すぐに Y字路 が見えてきますが、
右にカーブしていく大きな道路ではなく、
直進する細い道のほうが「登山道」
ですので ご注意を。

目立ちませんが、
よく見ると案内もあります。

  




山頂の展望塔までは、
ここから道なりに 3キロ

砂利まじりの舗装道ですが、
自動車も通れるほど広い登山道です。

そのため、「登山」と呼ぶには
あまりにも難易度が低い道ですが…

手軽に山頂にたどり着ける意味では、
最高のコースといえます。



途中、山あいの谷を一望できたり、
南方面を見渡せる場所もありますが、

基本的に木々のトンネルの中を
歩き続ける感じです。

山頂の展望を楽しみに、
鳥の声の BGMを味わいつつ
行きましょう。

  






ちなみに、山頂付近の駐車場から、
山頂へと上がる最後の階段は、

僕が初めて訪れた 2003年10月には、
段差が大きくボロボロな代物だったと
記憶しているのですが…


2005年秋に訪れたところ、
使い勝手の良いものに
造りなおされておりました。

  




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■『阿部倉』ルート


メジャー度では「芦名口」に劣りますが、

『大楠登山口』という バス停の
ストレートな名前が示すとおり、
比較的「登山ぽい登山」が楽しめるコースです。



アクセスですが、やはり確実なのは
京急『新逗子』駅からのバスです。

「逗15」系統、『衣笠駅』行き
乗車しましょう。
1時間に2本程度のペースです。



バス停で降車してからの道順が、
ちょっと説明が難しい
のですが…

とにかく町の中を南に向かって
400メートルほど進んでください。

よーく見ると途中に案内もありますが、
木々にまぎれて見落としそうになる物も
チラホラ…

  






やがて、
広いすり鉢状の草原が見えてくるので、
(西)にグルリと迂回するように
進みましょう。


横浜横須賀道路 の そばまで来れれば、
しめたもの。 

やがて、道路の下をくぐれる
トンネルが見えてきます。

  



くぐった すぐ先に
唐突に 公衆トイレ があり、
一見 単なる一般道に見えても
「そういうニーズ」のある道(登山道)
だということが分かります。

(初めて訪れた時、やや迷いかけていた自分は、
このトイレを見て どうやら登山道に辿りついたことを確信し、
ホッと胸をなでおろした記憶があります。)






トイレのすぐ西には、
森の中へと続く細道が…

これが登山道です。

あとは、道なりに
山頂を目指しましょう。



三浦らしく、所々湿って
スベりやすい箇所もありますが、
ふりそそぐ木漏れ日や、
道に沿う小川のせせらぎの心地良さ

は すばらしいです。

  




何ヶ所かある分岐点では、
道しるべに「山頂」と書かれているほうの
道を選べば OK
です。

途中からゴルフ場の脇を通るため、
風情が壊れるのが惜しい道です…


ゴルフ場を離れて しばらくすると、
ちょっと分かりにくいですが
山頂への階段 があります。

ここを登れば、山頂に到着 です。






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■『前田橋』ルート


大楠山登山ルートの中では、
おそらく 一番 難度が高いルート です。


最初のうちは、
小川(前田川)のそばに造られた
木製の歩道を進むなど、
ゆるやかで心地良い道 なのですが、

斜面を登り始めると、状況は一変。


道が極端にせまい上に
整備が あまりされておらず、

木々におおわれた地面は
水気も含みやすいので、

草とドロにまみれながら、
たまにスベりそうになる恐怖と
戦いながらの 登山らしい登山
(泣)
満喫できるコースとなっています。



僕は、2003年に一度だけ、
山頂から このルートで下山した事が
あったのですが、

「もしや 登山道から外れて、
けもの道を歩いてないか? 自分…」
と、
道中 何度も 心配 になったほどです。



そんな怖い思い出のある このコースでしたが、
2006年秋に、このページを作るために、
久しぶりに「前田橋ルート」に入ろうとした所、

なんと 通行止め となっており、
そばには 写真のような告知が…




生まれ変わってしまう ようです、
「前田橋ルート」。

それはそれで 寂しいかな…


いつか機会を見つけて、
新生「前田橋ルート」
体験してこようと思っています。




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