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小網代の入江(森林編) |
■ 小網代の入江
(森林編) | |
神奈川県 三浦市 三崎町 小網代 | |
最寄 京急バス『引橋』『小網代』 | |
撮影 2006 / 11/08 他 |
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「小網代の森」… その名称から、 気楽な公園のような自然観察園 だと 思い込んで出かけた人は ショック を受けると思います。 舗装も何もされておらず、 「道がある」というよりは、 『草が少ないから、たぶん 道なのだろう…』 という感じの通路… 行く手をふさぐように 傾(かし)いでいる老木 … 通路を隠さんばかりに 無闇に生い茂る草 … 足を置くと グジュリと沈む、 水気たっぷりの地面 … 木々に絡みついたまま 朽ち果てた カサカサのツル … しかし ここを見れば、 自分たちが今まで「美しい」と 思いこんでいた自然とは、 『人間の美観や用途に合わせて 調整されたもの』に 過ぎなかったのでは…? と、気づかされます。 人の目からは、 薄汚く、うすら怖くすら感じる光景も、 草木たちにとっては 住みやすい、 これこそが 本物の自然 だったのかもしれない… と、 改めて考えさせられることでしょう。 |
ちなみに、 僕が初めて この森を訪れた 2004年 3月は、 ちょうど 冬が終わったばかり だった事もあり、 森全体が枯れた草木の灰色で覆われ、 その姿は ほとんど 墓場 … 眼前に広がる 荒れ果てた光景に、 ものすごく陰鬱で悲しい気分 に なったのを よく憶えています。 ところが、 それから たった1ヶ月後に 再び訪れた森は、 春の新芽が いきいきと輝く、 透明な緑と生命力が輝く世界 に 一変しておりました。 草木が 今より身近だった昔の人が、 春の訪れを 心から喜んだ気持ち… それが フッと分かった気がした 忘れがたい瞬間 でした。 |
それでは、この森の概要を、 今回は 引橋交差点( 大三叉路 )の最寄の 『北東口』を基点にして、 紹介していきましょう。 (『北東口』については、 『小網代の入江』(入口編)を ご覧ください) 看板と金網の間から森に入ると、 標高はじょじょに下がり、 小さな水の流れと並行して進む ことになります。 少しずつ道路からの騒音が減り、 鳥の声が元気になってきます。 所々で老木に行く手をさえぎられますが、 くぐって対処しましょう。 |
小網代の森の道にも慣れて、 余裕が出てきたら、 たまに 頭上をあおいでみましょう。 葉の緑をいっぱいに受けて ふりそそぐ太陽の光 に、 今 この森に自分がいる歓び を しみじみ実感することでしょう。 |
もう1つは、グイッと 左 に Uターンするように丘を登っていく道で、 難関の『南東口A』ルート です。 「100番 鉄塔」を ご覧になりたい方は こちらへ。 序盤の つるつる坂 には、 十分 ご注意ください。 |
コンクリ橋を越えて、 雰囲気のいい小道を進みます。 道のすぐ北の草の中に、 赤い屋根の別荘 (なのかな?)を発見して、 その違和感に ちょっとビックリしたり… でも、じっくり見ていると、 「これはこれで、風景に調和して いるのではないか…?」 といった気持ちが わいてきたり… |
そして もう1つは 『小網代の森 生き物マップ』。 たしか、 先述の『アカテガニ ビオトープ』の近くに 立ててあったものと記憶します。 2006年当時は 別に 珍しいものではなかったのですが、 2024年現在は おそらく 「失われた風景」と思われるため、 この機に ネット上に遺しておこう と思いました(笑) |
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